ほめ上手
3/6にアメリカの小学校のことを書いたら、くちべたさんから「アメリカ人にはどうしてあんなポジティブに意見を言う人が大量生産されるのか」というお題をいただきました。確かにアメリカ人はポジティブに意見を主張しますよね。もしかしたら、小さい時の育てられ方も影響しているのかも。
と言うのも、アメリカ人はとにかくよく褒めるのです。日本人だと「上手だね。でもここだけちょっと直すともっと上手になるよ」などと言いそうな場合でも、アメリカ人は「Great! Super!」と手放しで褒めます。「ここをちょっと」なんて決して言いやしません。そうやって褒めて褒めて褒めまくられて育つことが、ポジティブさの原点にあるのでは、と感じます。
うちの娘が小学校一年だった時、小学校のParent Conferenceに行くと、「彼女は素晴らしい。よく理解している」と言われました。「でもハウスのつづりを haus と書いたりしますから、まだまだ」ってこちらが心配そうに言うと、「ハウスを haus と書いているなんて素晴らしい。音とつづり文字の関係を正しく理解し始めているからこそ出来る事だ」と真顔で真剣に褒めてくださいました。そうやって良いところを見つけて、褒めて自信を持たせて、という方針は大正解だと思います。
結構有名になった本ですが、ドロシー・ロー・ノルトという女性の「子どもが育つ魔法の言葉」という著書がありますが、この本のテーマとなっている詩のフレーズも、
誉めてあげれば、子どもは、明るい子に育つ
愛してあげれば、子どもは、人を愛する事を学ぶ
認めてあげれば、子どもは、自分が好きになる
見つめて上げれば、子どもは、頑張り屋になる
と、とてもポジティブで肯定的な文章です。「〜〜してはいけない」というようなネガティブな表現ではありません。
もしかすると一寸、楽天的過ぎるのかも知れませんが、このポジティブさ、優しさ、おおらかさ、がアメリカ社会の根底にはあるように思います。それがあのポジティブさに良い意味でつながっているのでは。
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Children Learn What They Live: Parenting to Inspire Values
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