3試合をチェック

このところ2度の海外出張などもあり、Jスポーツ録画がたまっていましたが、今日は3試合をチェックしました。
まず先週10/16(日)のクボタスピアーズNECグリーンロケッツ戦。両チームとも固いディフェンスで息詰まる試合でしたが、NECにミスが多く6-14とリードを許して前半を終えました。しかし後半になってようやくミスの少ない気迫溢れる攻撃が回りだし、後半34分浅野キャプテンの右隅へのトライでようやく逆転。ロスタイムにはSH藤戸のキックをWTB窪田が押さえてトライを追加し、27-17で逆転勝利を決めました。レベルの高い素晴らしい戦いだったけど、両チームとも千葉県で、地元に近い柏の葉開催にもかかわらず、1,580人の観客はさびしいですね。
次にチェックしたのは、同じく先週のトヨタ自動車ヴェルブリッツ神戸製鋼コベルコスティーラーズ戦。前週の神戸製鋼のしぶい勝利があったので、どんな戦いぶりになるか楽しみに見ました。正直のところ、トヨタ有利だと決めつけながら見始めていたのですが、神戸製鋼の気迫が素晴らしい。トヨタのFWがもっとガンガン前へ出て神戸は苦しいかと思っていましたが、全然そんなことはない。192cm/130kgのティアティア、195cm/116kgのフラベル、195cm/104kgの北川キャプテンなど、超大型のトヨタFWに対して、神戸製鋼FWの耐えること、耐えること。じつに素晴らしい勝負でした。前半を17-10でトヨタがリードしていても、行く末がどうなるかは全く判らない感じでした。
後半も白熱の勝負が続きましたが、10分過ぎくらいから神戸製鋼がロン・クリブの2連続トライにつなげて勝ち越し。トヨタが最後に投入したアイイ、レアウェレの秘密兵器によるあわやトライという場面もぎりぎりで止めて、最終的には27-23で神戸の勝利となりました。本当にお疲れ様、凄かったわ、という試合でした。
村上さんのブログでは、下記のような興奮冷めやらぬ記述になっていました。

勝因は神戸製鋼FWの頑張りだった気がする。スクラムも押していたしね。神戸製鋼4点リードで迎えた最後のシーンは天国と地獄が背中合わせの見せ場だったが、大畑、後藤コンビの俊足がトヨタの切り札セコベとアイイを止めるという、神戸ファンにとってはたまらない結末だった。
大畑大介選手は円熟期を迎えている。彼が凄いところは、まもなく30歳という経験を持ちながら、いまだスピードもスタミナも衰えていないところだろう。しかもスピードはトップリーグ随一のレベルだ。惚れ惚れしながら彼の動きを見ていた。セコベに追いついたタックルは、彼にしかできない。 そのほかの局面でも、よくタックルしていた。日本ラグビーは彼を得たことを神に感謝しなきゃいけない気すらした。

この試合は、瑞穂で6,300人と多目の観客だったようです。
で最後は、今日の三洋電機ワイルドナイツ東芝府中ブレイブルーパス戦。全勝対決ということでしたが、先週までの戦いぶりからは東芝の攻撃の破壊力が目立っていて、三洋がどこまで戦えるか、と思いながら見始めました。ところが、始まってみると三洋の出足が素晴らしい。トニー・ブラウンが攻守ともに黙々と素晴らしい仕事をこなし続け、前半30分までで3トライ/3ゴールの21-0というスコア。31分に富岡にトライをとられたものの、24-10で前半が終わりました。
後半になっても三洋が追加点をあげていき、16分には44-10まで点差が開きます。ただ、さすがに三洋も疲れが出てきたのか、24分、30分とバツベイに2連続トライ、その後34分にホルテンにもトライを許し、44-29まで詰め寄られます。ちょっと足が止まってきてヤバイな、と思った瞬間、東芝のミスを突いたFB吉田の独走トライが生まれ、最終的には51-32で三洋電機が激戦を制しました。太田市のグラウンドに集まった6,517人の方は、地元三洋がTL唯一の全勝チームとなった感激に酔われていたことでしょう。
東芝の富岡キャプテンは強気で有名ですが、

試合直前に怪我人が続出したが、ウチは誰が出てもパフォーマンスは変わらない層の厚さに自信を持っています。これらを今日の敗戦の理由にはしたくない。今日のところは三洋がウチを上回っていたということ。
この後、マイクロソフトカップ、日本選手権で戦う時には必ず勝ちたいという大きなモチベーションを与えてもらいました。大変感謝しています

というコメントがTLのサイトに掲載されていましたね。

テレビ放送はなかったのですが、いまサイトをチェックしたら、秩父宮NECグリーンロケッツセコムラガッツは、前半こそ7-13とリードを許したものの、後半は24-3と立て直してNECが31-16で勝っていました。5トライをあげたため、勝ち点5を確保。
これでTL1位は全勝の三洋電機(勝ち点23)、2位が東芝府中(勝ち点21)、3位がNEC(勝ち点18)となっています。ヤコの怪我が長引きそうで懸念されていたNECですが、調子が上がってきたようです。(そう言えば、先週のJスポーツでの解説では、ヤコの復帰は1月くらいになりそう、とのことでした。しばらくあの素晴らしいプレーが見られないのは残念。)