日本選手権準決勝

寒く冷たい雨の中、準決勝2試合が行われました。
秩父宮での東芝府中トヨタ自動車は、トップリーグMS杯の2冠を征した東芝府中有利の声が高かったようですが、トヨタが非常に前に出て激しい圧力をかける素晴らしいディフェンスで頑張りました。東芝フォワードは「こんなはずじゃない」と思わせられながら、攻めるというより「受ける」感じが続き、終わってみれば 24-19 でトヨタの勝利。終わった瞬間のトヨタの選手の歓喜と、悪夢からさめきらないままの東芝府中の選手の顔が対称的でした。
ちょっと後味が悪かったのはラフプレー。両チームにシンビン(一時退場)が出た上、最後はトヨタのロック、フラベルがレッドカードで退場。不必要なラフプレーは試合を荒らすだけでいただけません。

もう一試合、花園で行われたNECヤマハ発動機戦。NECは先発SOの岡野の冷静で有効なタッチキックで陣地を確保します。(南アフリカ現役代表のSOであるヤコは、前試合は故障欠場していましたが、この試合もリザーブでスタート。)NECが優勢に試合をしていたものの、前半10分頃ミスからヤマハに先制トライを決められてしまいました。でも直後の14分頃には岡野が左隅にトライして5-7。続いてFB白濱のPGで8-7と逆転したものの、前半終了間際にヤマハにPGを決められて、8-10の2点差ビハインドで前半を終わりました。
後半になっても両者とも締まったディフェンスを披露し合い、緊迫したゲームが続きます。が、後半18分、NECのCTBコニアが相手キックをチャージしてそのままトライ。これでNECの流れが加速しました。この後、両者PGを追加しあい、後半途中から出場したヤコも失敗したとは言えドロップゴールを狙うなど見せ場は作り、最終的には 24-13 でNECが決勝に進むこととなりました。
日本ラグビーフットボール協会のサイトによると、トヨタ自動車NECが決勝で対決するのは初めてで、トヨタは18年ぶり4回目、NECは2年ぶり2回目の優勝を狙うことになるそうです。決勝戦は来週日曜 2/27 秩父宮ラグビー場です。応援に行かなきゃ!