アメリカの小学校

問題解決」に関して、「私たちは学校では【この問題を解いて。後で答え合わせしようね】という勉強しかして来なかったけど、現実の世界では【何が問題かを見つけることが大事】」というようなコメントを読みました。
そこで、仕事で米国駐在した頃の子どもの宿題のことを思い出しました。娘はまだ小学校1年か2年くらいだったと思いますが、「お父さん、この宿題わからない」と持って来たのを見ると、確かに変な問題でした。「オレンジが12個あります。4個ずつ分けると何人に分けられますか?」という問題かと思ったら、「オレンジが12個あります。リンゴが6個あります。何人に分けられますか?」というような変な問題で、娘は「どうするか分からない」と言いました。私は「たしかに問題がおかしいから、先生ににはそう言えば良いよ」と教えましたが、翌日娘に聞くとそれとは違う正解があったとのこと。
アメリカの小学校の先生の言う正解とは「Not enough information」つまり「問題を解くのに必要な条件がきちんと与えられていないから問題が成立していない」というのです。
問題には正解が一つだけある】という教育ではなく、【問題は間違っているかも知れない】という教育を小学校低学年から続ける、というのは、結構なボディーブローで効いてくるかも知れない、と考えさせられました。皆さんどう思われますか?